One Point 取材!
No.9

第9回  「One Point 取材 !」

今回の「One Point 取材!」は神奈川県川崎市高津区でオーダーメイド革製品を製作している「アメノ スパジオ」さんへお伺いしました。

「アメノ スパジオ=Ameno Spazio」とはイタリア語で「心地良い空間」という意味です。今回はそのオーナー、そして職人でもある仲垣さんにいろいろと革製品の魅力をお聞きしました。

もともと仲垣さんは絵画に魅力を感じて絵描きを目指します。しかし絵描を目指したからといってすぐに収入などはありません。そこで生活のために靴の企画販売会社へ入社をします。
何にでものめり込みやすい性格の仲垣さんはその靴企画会社で10年の歳月をかけて靴製作のあらゆるノウハウを身につけます。それはフィッティングに始まり、デザイン、素材など一足の靴を一から製作するすべての技術でした。
靴といえば当然「革」についての深い知識が必要となります。仲垣さんも革と接して当時は趣味の範囲で自分用の財布やバッグなどの革製品を作っていました。趣味で革製品をつくるというのは良くある話ですが、もともと絵描きを目指していたので普通に革を加工するだけではなく、革の染色(手染め)を施して市販ではなかなか見られない独特の味わいのある作品と作っていました。今ではこの手染め作品に魅了されたファンがたくさんいます。

大きな転機として、あるイタリア人靴職人との出会いが「靴職人を一生の仕事にしよう」と決意させたそうです。そして、そのイタリア人職人の元での修行を経て「靴職人、仲垣 友博」が誕生するのです。

私が今回お伺いしたアトリエに入った最初の感想は「大きなガレージ」でした。そこには革を加工するのに必要な大小の機材が置いてありました。一通り説明をしていただきましたが、どれもシンプルな機材ばかりです。だからこそ人間の「手」の感覚や力加減がすべてとなります。コンピュータに数値を入力するとその通りに仕上がるシステムに慣れている現代人にとっては未知の世界です。

質問を一つしてみました。「仲垣さんは靴職人なのでしょうか、それともバッグや財布などを製作する革職人なのでしょうか。」と。
もちろん普通に答えればその両方なのですが、本人いわく「靴」製作の方が好き(そして大変)ということでした。というのも靴を手作業ですべて製作するのは難易度が高く、時間もコストもかかるのです。思い入れがないと出来ない作業なのです。
特徴としては、オーダーメイドということでサイズは依頼主にピッタリなのは当たり前ですが、デザイン性を非常に重視しています。過去の作品(写真)を拝見するとどれも一流ブランド顔負けのオリジナリティ溢れるものばかりでした。もちろん手染めの技術も活かされており、形状だけではなく色もアメノスパジオならではのものでした。

革製品のサンプルもいくつか見せてもらいました。定番の財布は通常(デパートなどで市販されているもの)の約2倍〜3倍もの革を使っているとのことです。正真正銘、革100%です。材料を革のみで構成するというのは厚みや強度、そしてコストのバランスをとるのが非常に難しく通常は商品化するのが難しいそうです。

革製品とアルミのコラボ作品もありました。それは仲垣さんの友人で金属加工職人との二人の力から出来上がっている作品です。有機質と無機質が一つになった職人の技が光る一品です。

下記がアメノスパジオのホームページです。失礼を承知で申し上げるとそのホームページだけでは仲垣さんの魅力はなかなか分からないでしょう。これは多くのオーダーメイド商品に共通して言えることですがホームページがきれい(コンテンツや写真が豊富)だからといって良い職人(商品)だとは限らない。そして当然その逆もしかりです。

本当の魅力を探りに一度直接ご自身の目でアメノスパジオ作品を御覧いただければ幸いです。

詳しい情報はホームページをご覧下さい。 ameno spazio>

 

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